◆ その他 ◆

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◆2023年02月16日(木)20:58  ドラキュラMD.98とウラサワさん
BG_028_Web.jpg 576×768 237Kルーマニア秘密警察SRI御用達、ドラキュラピストル。
機関部まわりを見ればすぐ分かるんですが、中身はソビエトが1950年代に開発したスチェッキンです。
MD.98というのはM1998ということで1998年モデル。当時でもゆうに50年ちかくも前に設計されたものをルーマニアがリニューアルしたわけなんですが、スタイリングに関してはそこそこ意欲的なアレンジが施されてるようです。

穿ち過ぎな見方をすると、角ばらせたフロント回りのデザインはロボコップのオート9みたいなフォルムを意識したんじゃないか?とも思いますが…まぁこれはあくまで自分の想像です。
マッチなどの競技用とかならこういうスタイルもありかもですが、対テロ用のマシンピストルですからね。
おかげで見栄えも良かったのか、マイナーながらも映画のプロップに登場しているようです。

中身も設計は古いままっぽいですが、弾薬は9mmマカロフから9パラにしたあたりも慧眼です。見た目のハデさと「ドラキュラ」なんて名前でインパクト狙いの古銃の焼き直しみたいに取られそうですが、わりとしっかりと作られています。
なんてったって対テロツールが本懐ですから!

20発の大容量マガジンを更にもう一本、CZのマシーンピストルよろしくフォアグリップ状にフロントダストカバー下に付けてるあたりいかにも「東側」テイストで、やる気マンマン!
でも今ならピカティニーレイルにされちゃうんだろうなぁ。
それはそれで正しいんだろうけれど…それだとちょっと味気ないですよね。

◆2022年05月16日(月)20:31  MZ TROPHY 250
Other_041.jpg 800×800 286K2ストの殿堂、旧東ドイツのメーカーMZ(DKW)の'70年頃のモデル、トロフィーです。

そのデザインと排気量で、ホンダGBくらいの大きさなのか?と思いきや、Youtubeで乗ってる動画見ると意外と小さい。…というかカブぐらいなのか?
そういう認識で細部を見なおしてみると、確かに全体の大きさに対してシリンダーが異様にデカいわこれ!

いや、日本メーカーの250の感覚だと大抵が輸出用の400とかとの車体の共有もあり所有満足感などの考慮からもGBぐらいの車格になることが多いですが、偶に250専用設計だったりすると「あれ?随分小さいな」なんて感じることがある。
このトロフィーの場合は250、125の排気量ラインナップなので、そういった250専用的なサイズ感なのでは、と思いました。

にしてもこのサイズでシングル・250ですと、実にパンチのある加速をしそうですね。乗ってて楽しそうです。

カラバリやアクセサリーなんかも豊富(そう)で、まさに「鉄のカーテンの向こうのオシャレカブ!」といった感じです。レッグシールド付けたお仕事バイクや、公用でのポリスバイクなんてのもあるんですねー。なにげにバラエティー豊かです。

時代的に冷戦時のバイクなのですが、そういった事情で世界に、というか特に日本に知られてなかったというのはちょっと、というかかなり勿体無かったのかもしれません。
持論の「描くと惚れる」の法則発動で、調べたり描いたりしてたら自分もかーなり欲しくなりましたよ!

◆2022年05月16日(月)20:11  スプリングフィールドアーモリー・SA-35
Other_040.jpg 960×720 223Kブローニング・ハイパワー(以下HP)の後継、スプリングフィールドSA-35。
HP原理主義者の自分としてはMK2以降の改修モデルが合理的であるのは認めるにしてもあんまし好きでは無かったのですが、このSA-35はかなり好きですね。
改修を過度にやり過ぎてないのがいいです。

しかしセーフティ形状やハイニータイプのセーフティなどは「最低限」に纏めているところが良いです。
セーフティ、サイトと来るとセットでビーバーティルも入ってきそうなのですが、そこをあえてグッと堪えているあたり、なんとなくですが「分かっている!」って感じがします。


…ところで、ジロン・アモスのHPの仕様は?で、アニメのOPを見ると明らかにタンジェントサイトが付いてるいわゆる「キャプテンモデル」
(自分の世代だと、マルシンのHPで名前覚えたクチなので、ミリタリーモデルなのですが…)
で、しかしながらネットで「ジロンアモス 銃」で検索して出てくる文献の中では
「アジャスタブルサイトが付いたターゲットモデル」なんて書いてあっておいおいそりゃ違うだろう…なんて思ってたのですが、アニメ本編のカットでは確かに、タンジェントではなくアジャスタブルサイトの時があるんですね〜!
おそらくなのですが、カットを担当した作画さんが資料として見てたやつがターゲットモデルだったのかもしれません。それだけディテールの描写が正確だったし。

自分はけっこうザブングルは繰り返し何度も観てたのですが、昨今(2022年)の公式Youtubeでの配信、ついでにSA-35の話題もあって見直していて、数十年経った今になって初めて知りましたw

◆2022年02月12日(土)20:10  ロビンソンSR-11とオーツカさん
BG_027_Web.jpg 576×768 172K2022年はオーストラリア関係で本サイトを纏めようということにしたのですが、オーストラリア発で拳銃なんて無いでしょう…と思ったらありました!
ロビンソンSR-11マシーン・ピストル。

ただどうも試作品っぽくて生産台数は数挺程度だとか。
まあそれでもオーストラリア製には違いないです。

現代でいうPDW的な用途を想定した?そうで、
(しかしPDW的用途っていうのもなんだかフワフワしててよう分からんが。現代風にソフィスティケイテッドされたサブマシンガンの運用でいいような…)
いわゆるロシア(ソ連)のAPSスチェッキン、イタリアのベレッタM93R、ポーランドのWZ63など、軍用でもやや特殊な位置づけのマシンピストル…みたいです。
なので、お約束?な別体のショルダーストックもあります。

作動はオープンボルト(スライド)。
セレクティブファイアでトリガー上部の、セフティも兼ねたフラップみたいなレバーで制御してるようなのですが…これもよう分からん。
撃発はオープンなので単純だが、フルオートの回転レートを制御させるためにバレルとバレルブッシングに螺旋状のセレーションとカムがあり、何やら工夫があるようです。
スライドの往復に従ってブッシングの突起と噛み合い、バレルが回転するのは分かるのですが、それがどのように回転に作用させるのかがやや不明瞭。
ライフリングのトルクに抗うように回転するのですが…そうなるとロータリーバレルのディレードブローバックと同じようなもの、なんだろうか。

いずれにせよオープンボルトからも察するに、セミオートよりもフルオートに重点を置いてる設計なようです。なんか試作での評判も、フルはまあ良好だが、セミはイマイチなのだとか。
設計者の意図的には、セミはイマイチ、というよりもなんだかオマケ的に、テキトーな感じな気がしないでも無いですw

◆2022年02月11日(金)21:19  レミントン・ニューモデルアーミー
Other_039.jpg 720×720 214K東京CMC製のお手ごろ価格のモデルガンを衝動買い。
いや〜学生時代の頃から欲しかったんですよねこれ。
その内買おう、買おうと思ってたらえらい年月経っておった(笑)

予備のシリンダーとか出物があったら欲しいですね。
ペイルライダーごっこしたい!

◆2021年10月12日(火)19:29  パラオーディナンスP14-45 HRT 改・2
Other_038.jpg 720×864 259K細かいところを小変更。
マガジンは自重で落下するはずですが、握力が要りますw

しかしグリップはもうちょっと何とかしたいなぁ。パラ用の木グリなんて、今日び売ってないし。
これはこれでいいとして、着せ替えバリエでもう少し種類が欲しいところ。

◆2021年08月07日(土)19:44  パラオーディナンスP14-45 HRT 改
Other_037.jpg 640×854 373Kカタカナ読みだとどうも「パラオーディナンス」が一般のようだけれど、自分は英綴りから「パラオードナンス」と読んでしまう。

ともあれP14-45。
1911のダブルカラム化のアイデア自体は古くからあったのだろうけど、何処のメーカー、銃器デザイナーも「いや、さすがにそこまではちょっと…」と躊躇してたのをカナダのパラオーディナンスが本当に作ってしまって、「本当にやるやつがあるか!」みたいな業界各位の総ツッコミが秘かにあったのではないだろうか…
なんて勝手な誕生秘話を想像してしまうのでありました。

インフィニティ系のハイキャパシティなやつはまだ分かる。
ダブルスタック化させて太ったマガジンに対応してフレームのアッパーをモジュラー化、グリップをセパレート&ポリマー化してパネルを廃したのはとても合理的です。
しかしこのP14-45と来たら、バカ正直にフレームを太らせてそこへ律儀にグリップパネルまで付けたものだからもう〜デブいデブい!
標準で付いてたグリップパネルは、それでもプラで作ってなるべく工夫して薄くしているのだが、アフターで木製グリップにしようものなら、強度的に厚みに限界があるのである程度厚くなってしまい、それが左右で二倍の増加(デブ化)なので、余計にデブくなってしまう。

その昔、1911の亜種で.45ウィン・マグナムを撃つためにグリップフレームの前後長を伸ばしたグリズリーというやつがありましたが、あれもあれで巨人銃な感あったけれど、このP14-45の方が握った角度から見るビジュアルのデブさもあって、より巨人銃的に感じます。

今回弄ったP14-45は無論トイガンのガスブロではWA製、Rタイプ世代のやつになります。
別段新しく買ったわけでもなく、部品取られて半分ジャンクになったやつに、余ったり気に入らなかったりしたパーツを適当に組み込んでいちおう銃の形にして仕舞っていたものです。
テキトーに組んでいたので無論まともに動かないw

まずはこいつをまともに動くようにするのと、どうせいろいろやるならということで、今までイマイチ上手く行った試しの無い、スライドの噛み合せのガタトリッチ(ガタ取り)を再挑戦。
結果は…うーん以前よりもマシな感じではあるが、やっぱまだイマイチかなー。
スライドのピッチ、ヨーイング(上下ガタ、左右ガタ)はかなり良いタイトさになったが、やはりというか、毎度どーしても取り切れないロール(後ろから見て左右回転)のガタだけは若干残ってしまった。
…まぁーノーマルだってわりとガタ大きいし、これでも今まででベストだから良しとします。腹八分目、ということで。

基礎的な動きが出来たら、次は外観のモデファイ。
当初はグリップの前面にチェッカー入れてー、どっかで入手した厚ぼったくてダサいグリップ代えてー、刻印が全然入ってないのでせめてのっぺり平坦なスライド右面にはレスベアの刻印入れてー…
などと従来のドレスアップ的思考を脳内で進めてたのだが、よくよく考えるとソレ、いまくっ付けてる余りモノのパーツをまた排斥する流れでイタチごっこだよなー、何よりも金かかるし…
ということで方針転換。今付いてるダサパーツたちを生かすべく、ディテールの情報量を減らしていく方向、いわゆる「ドレスアップ」ではなく、「ドレスダウン」でモデファイしていこうと思い立ったわけです。

・サイト前後:ノバックタイプ。元から
・ブッシング:シルバーNM刻印。これも元から、HRT仕様?
・バレル:ノーマル。内部は自作のショートリコイルシステム組み込み
・チェンバーカバー:シェリフステンレス製?
・スライドストップ:ノーマル形状に近いウィルソンタイプに変更
・セフティ:キングスタイプ。気に入っているのだが、使い所が無くて付けていた
・トリガー:MGC製スチールトリガーシュー装着
・グリップセフティ:MGC製クラーク・ボウリングピンモデル用装着
・ハンマー:ステンレスデルタタイプハンマー。メーカーは忘れた;
・ハウジング:シェリフスチール製。ストレートセレーション
・グリップ:縞黒檀製。これもメーカー忘れた…ホーグか?
・表面処理:黒色クリア塗装

ドレスダウンでお金も手間もかけないつもりでしたが、以外にもノーマル形状へ戻すためのパーツの入手で苦労しました。
ワイドトリガーやハウジングなんかも、以前は市場にダブついていていつでも安く入手出来たはずだったのだが、WAパーツサードパーティ締め出しとマルイ1911の台頭で、めっきり数が減りましたね…。

今回のいちばんのドレスダウンモデファイのミソは、光沢のあるブラッククリアー塗装。
これによって平面のノッペリした面の多いこの銃に刻印やチェッカリングなど、手間もお金もかかる加工を省けた点にあります。そして、デブい銃をスッキリ閉まった感じに見せてくれる。
アプローチとしては黒光沢仕上げは古い銃になるのですが、それによってこのダサくて古臭いダイヤチェッカーのグリップにマッチさせるという狙いもありました。

パラオードナンスのパラフレーム(デブフレーム)モデルは近代の銃ですが、あえて旧い往年のカスタム1911の風合いに仕立てる、いわば「ネオ・レトロ」なカスタムとすれば、ドレスダウンも正当性を得られる、ってわけなんですね。
言うなればこの正当性(言い訳?)の無いただのドレスダウンだと、よほど巧妙でないと「ケチってる」「誤魔化し」という下心というかマイナス要素が、スマートに隠せないのかもしれません。

このドレスダウンの分野の極意は自分的にまだまだ学ぶべきところが多くありそうで、今回の実践ではここが思わぬ収穫でもありました。

◆2021年04月11日(日)20:28  オートマグ・MODEL D
Other_036_Web.jpg 960×640 213K新生オートマグ…いや、MODEL A(初代)からの継続名だから新世代オートマグになるのか。

過去のオートマグを改修して、再びロンチされたオートマグ。
無論「オートジャム」の汚名をしっかり返上した上での新たなる船出は、昨年のパイソン2020よりも順風満帆のように感じられますが、ここに来るまでの経緯がまた、紆余曲折を経た苦難の道のりだったのでした。

Gunプロ誌でまばらにレポートされてた2年間でしたが、その間旧型のMODEL A,Bはともかく、新生だけでプロジェクトチーム分裂劇でのMODELC,Dと、1モデル送っての新生ロンチ。
旧型の在庫パーツを改修するのではなく、不具合をハイスピードカメラなどを使って徹底解析。1から設計を見直し、オートの心臓でもあるマガジンまでまるまる新造。
いやはや、ここまで来るともはや損得を超えた執念まで感じさせる凄まじさです。

パイソン2020では全体的に新生パイソンとしては相応しいとは思いながらも、細部々々ではちょっとここはなぁ…でも仕方が無いよなぁ…という部分が残ってしまっていたのは否めませんでしたが、オートマグMODEL Dにはそんな隙が無いですね。
細部に至るまで「前よりも良い」。
一挺14万円もする超高級銃とはいえ量産製品で、往年の名銃の継承としてこれはなかなか大手メーカーでも容易に出来ることでは無い、凄い事だと思います。

あとは個体数が順調に増えてレポートされ、新たな評価が与えられていくのがとても楽しみですね。


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